「月華舞う蝶」福王寺一彦(1995) 「白明の水辺」福王寺みどりこ(2012)
日本美術界の重鎮福王寺法林を父に持ち、日本の風景をモチーフに幽玄かつ神秘的な絵画世界を特徴に活躍する日本美術院同人・日本芸術院会員の福王寺一彦と、同じく院展作家であり、一彦氏の夫人である福王寺みどりこの二人作品を一堂に展示する国内初の展覧会です。
師法林から継承する色彩や見るものをその空気感の中に引き込んでいく一彦、みどりこのオリジナリティあふれる繊細で、透明感にあふれる圧巻の日本画世界を紹介します。
主催:公益財団法人米沢上杉文化振興財団/福王寺一彦・みどりこ展実行委員会
後援:山形新聞・山形放送
会期:令和元年6月19日(水)~6月30日(日) 会期中無休
入場料:300円(大学生以下無料) ※米沢市上杉博物館企画展「生誕100年 日本画家 福王寺法林~自然へのまなざし~」展半券提示の方は50円引き
関連企画 福王寺一彦氏ライブペインティング&ギャラリートーク
6月19日(水)/6月23日(日)/6月30日(日) 14:00~ ※展示会チケットが必要となります。
限定ショップオープン
展示会図録、ポストカード、リトグラフなどを販売致します。
※展示会作品集は開催より数日後からの販売となります。6月27日より販売開始となりました。
・福王寺 一彦
1955 年生まれ。父福王寺法林に師事。1978 年「追面影」で院展初入選。自然を表現する独自の繊細な画風で知られます。2001 年「月の耀く夜に 三」で日本芸術院賞を日本画部門史上最年少で受賞。2017 年ルーブル美術館国民美術協会(SNBA) 主催芸術展にて、最優秀賞及び審査員特別賞を受賞。現在日本美術院同人(評議員)、日本藝術院会員、日本美術家連盟理事、日本美術著作権協会(JASPAR) 代表理事・会長。
父法林譲りの美しい青の色彩を根底としてさらに独自の技法による奥深い青や緑を生み出しています。その透明感あふれる美しい輝きは自然の美しさと緊張感へのリスペクトに満ち、日本だけでなく、海外においても人々を魅了しています。
追母影 1978年(個人) 蛍 1992年(個人)
・福王寺 みどりこ
1984 年 村田瑞枝に師事。1994 年 福王寺法林・一彦に師事し翌年、第80 回院展「静謐」初入選、1996 年には第51 回春の院展に「叢生の向こう」が初入選します。1997 年には院友推挙、2008 年には特待推挙となります。2012 年には、第30 回上野の森美術館大賞展「白明の水辺」 優秀賞受賞。
物言わぬ植物が、与えられた場所で力強く命を紡いでいく在り様を光と影を駆使し繊細に美しく描く独自の世界観は、見るものをその自然の空気の中に引き込んでいきます。
叢生の向こう 1996年(個人) 鄙の辺り 2009年(個人)
※クリックでチラシがご覧いただけます。