photo-2写真は、それを映し出すカメラの進歩とともに、さまざまな風景や出来事を残してきました。日本においては、その歴史は幕末までさかのぼり、安政4(1857)年に写された島津斉彬の肖像写真が、日本人が撮影した最も古い写真と言われています。
その後、フィルム写真が普及してからすでに100年が経過し、デジタル全盛となった現在も、写真はプリントという“形”として存在し続けています。

ふり返れば、この100年あまり、人類は2度の世界
大戦をはじめ、数多くの紛争や事件を経験し、そのたびに、それらの出来事を象徴する“写真”と出会ってきました。ベトナム戦争の悲惨さ、終わりの見えない中東紛争、アフリカの飢餓、難民、そして自然の脅威による災害など、それらの場面を切り取った一枚の写真が、世界に衝撃をあたえ、世界観の変容をも迫ったのです。動かない写真だからこそ、私たちはその一枚を見つめ続け、写真が投げかける問いに懸命に答えようとするのかもしれません。そこに生じるのが“写真の力”なのでしょう。
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現代における写真は、カメラ機能付き携帯電話の急速な普及によって、生活により身近なものとなっており、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の驚異的な広がりは、誰かが撮った一枚の写真を、またたく間に世界中で共有できる環境を整えています。写真は、カメラや周辺機器の進化とともに、これからも進化し続けることでしょう。とともに、人々の心に訴える“写真の力”も存在し続けるに違いありません。
特集“写真の力”では、数々の写真集をはじめ、写真の歴史や楽しく
写真を撮るためのハウツー本など、写真に関連する本を集めました。
ぜひこの機会にご覧ください。(~7月26日まで)