この夏にしか味わえない読書体験をみなさんに届けるべく、今年もやって参りました、「いま読むべきはこの本」。読書感想文の本を選ぶ際のヒントになれば、という思いを込めて、今年もたくさんの本と書評を展示しています。また、特集コーナーのわきに「お手軽読書」と称し、手軽に、短い時間で読める“タイパ文芸”のコーナーも設けました。忙しくて本を読む時間がない、本を読むのに抵抗がある、そんな方の読書を始めるきっかけになればと思います。
 心を揺さぶる一冊が、きっとみなさんを待っています。この夏だからこそ“知りたい”、そして誰かに“伝えたい”と思えるような本に巡り合えますように!

戦後80年特別企画「受け継ぎ、語り継ぐ」

 今年、日本は戦後80年という節目の年を迎えました。“戦後”80年。この言葉は、日本がこの80年もの間、戦争をしてこなかった、戦争に巻き込まれなかったことを意味します。内戦や地域紛争など、世界では今なお争いが絶えません。そんな中で、日本が平和な世を保ててきたことはとても有難く、幸せなことだと感じます。この平和が少しでも長く続くことを願うばかりです。
 さて、戦後80年ともなれば、実際に戦争を体験した人も少なくなり、当時のことを直接聞く機会も失われつつあります。そのような中で、戦争の記憶を忘れないこと、戦争を知らない世代に継承することの大切さが少しでも伝われば、という思いで今回の特集を組みました。平時では考えられないような理不尽なことや、当時を生きる人々のやりきれない思いに、思わず目を背けたくなるかもしれません。けれど私たちは、その過去と向き合わなければなりません。過去の教訓を未来に活かし、この尊い平和を後世につなげていくことが、戦争のない時代を生きている私たちに託されている使命なのではないでしょうか。この特集を通して、みなさんが戦争についての記憶を受け継ぎ、そして後世に語り継ぐきっかけになれば幸いです。

ナセBA折り鶴プロジェクト

 戦後80年の節目となる今年、市立米沢図書館では広島市に折り鶴を献納するプロジェクトを実施します。特集コーナーそばに、鶴を折るスペースを設けていますので、ぜひご参加ください。平和への祈りを込めた折り鶴を、一緒に広島へ届けましょう。

 

 

 

期間:2025年6月27日(金)~8月27日(水)