翻刻(活字)表示の資料

 くずし字(草書)で書かれている資料の翻刻(活字にしたもの)の公開を始めました。
 公開中の資料は次のとおりです。
 

  1. 管見談 (カンケンダン)
    米沢藩が家臣団に意見を募集した際に提出された建言書。序論・士人・農人・町人にわけ政策を述べ、これまでの藩政を批判している。著者の立遠は父の罪に連座していたが、この意見書が認められ、御記録所係に登用された。
  2. 鷹山公御大病容体書 (ヨウザンコウゴタイビョウヨウダイショ)
    鷹山(第9代米沢藩主・上杉治憲)が病気となった文政4年10月から、死去する文政5年3月12日まで、鷹山の容態や食事などを記した記録。鷹山の御近習が記したもの。
  3. 翹楚篇 (ギョウソヘン)
    上杉鷹山の側近であった莅戸善政が著した鷹山の事蹟録。鷹山の長男・顕孝に藩主教育のため贈ったもの。明君録として多くの写本が作成され、各地で写本が確認されている。本書は米沢新田藩主上杉勝道の筆写本。
  4. 樹養篇 (ジュヨウヘン)
    上杉鷹山の重臣・竹俣当綱の提言書。漆・桑・楮の各100万本植立計画を、具体的な数字を示して提言している。
  5. 先祖由緒帳 (センゾユイショチョウ)
    米沢藩の中級家臣団である三手組(御馬廻組・五十騎組・与板組)の各家臣が提出した先祖の由緒書を纏めたもの。西尾市の岩瀬文庫にも3冊セットあり。
  6. 農家伍什組合掟書 (ノウカガジュウクミアイオキテガキ)
    享和元年(1801)、木版印刷して農民に配布された掟書。五人組、十人組、一村、組合村が相互扶助するよう通達している。
  7. 商戸伍什組合掟書 (ショウコゴジュウクミアイオキテガキ)
    享和元年(1801)、木版印刷して城下の町民に配布された掟書。五人組、十人組、町内が相互扶助するよう通達している。
  8. かてもの (カテモノ)
    米沢藩が飢饉に備え、糧(かて)となる野草類をいろは順位に列記し、調理法・食べ方を記したもの。木版印刷して領内に配布し、天保の飢饉の際に役立ったといわれる。

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操作方法

 画像ビューアの翻刻表示をクリックすると、画像の左右に翻刻画面が表示されます。
 翻刻の活字が小さい場合は、拡大してご覧ください。
 翻刻画面を消す場合は原本のみをクリックしてください。

翻刻凡例

  1. 字体は基本的に新字体の常用漢字を用い、異体字・略字・旧字はなるべく使わなかった。
     例  證→証  處→処  躰→体
  2. 変体がなはひらがなに改めるが、助詞に用いた場合は次のように記した。
     而(て) 江(え) 小文字で示した。
     者(は) 茂(も) 与(と) 〆(して)はひらがなに改めた。
  3. 読みやすいように、読点「、」を適宜施した。
  4. 判読できなかった箇所は□あるいは[    ]で表示した。
    また、線などで消している個所は網かけで表示した。
翻刻について

 翻刻については、米沢古文書研究会の協力を得ました。最終校正は、市立米沢図書館郷土資料担当が行いました。
 翻刻についてご指摘、ご意見等がありましたら、市立米沢図書館郷土資料担当までご連絡願います。

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