「第4弾 ルーシー・モード・モンゴメリ」を特集

みなさんは児童文学の名作として名高い『赤毛のアン』をよくご存知でしょう。そして著者のルーシー・モード・モンゴメリについて記憶のある方も多いと思います。
ルーシー・モード・モンゴメリは、1874年11月30日に、カナダ東部にあるプリンス・エドワード島のクリフトンで生まれました。プリンス・オブ・ウェールズ・カレッジで学んだモンゴメリは、教員の資格を取得し、ハリファックスのダルハウジー大学でも文学を学んだ後、さまざまな学校で教師を務めました。1908年、最初の長編小説『赤毛のアン』が出版されると、この小説はたちまち世界的なベストセラーとなりました。
1911年、牧師のユーアン・マクドナルドと結婚し、次々と『赤毛のアン』の続編を発表していきますが、夫ユーアンの深刻なうつ病に加え、家庭内外の問題で心労が重なり、 1942年4月24日、モンゴメリはトロントで息を引き取ります。

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「赤毛のアン」と村岡花子

2014(平成26)年上半期に、NHK朝の連続テレビ小説で放映された「花子とアン」は、『赤毛のアン』を翻訳し、日本中の子どもたちに届けた、村岡花子の生涯を綴ったドラマでした。
村岡花子は、1952(昭和27)年、“ Anne of Green Gables ”を『赤毛のアン』(三笠書房)の題で発表。以後1959(昭和34)年まで、10冊のアン・シリーズを翻訳出版することになります。1939(昭和14)年、世界情勢の悪化で、友人であったカナダ人婦人宣教師のミス・ロレッタ・ショーが帰国することになり、「いつかまたきっと、平和が訪れます。その時この本をあなたの手で日本の少女たちに紹介してください」と、花子に託された一冊の本が『赤毛のアン』の原書(1908年冬版)でした。戦火の中も命がけでこの一冊を守り、翻訳出版にこぎつけた花子。不朽の名作『赤毛のアン』は、平成となった今も読み継がれています。

一般の本 特集コーナー「ひとりの作家コーナー」に、モンゴメリと関連本として村岡花子の本を集めてみました。
ぜひチェックしてみてください。