futari-2 いまだに破られていない芥川賞受賞最年少記録を持つ綿矢りさ(19歳11ヶ月)、そして金原ひとみ(20歳5ヶ月)。この若き女性作家のダブル受賞は、
最年少受賞という話題性だけではなく、好対照な二人の印象もあり、出版界
のみならず世間からも大いに注目を集めた。
 以後、それぞれに結婚、出産を経て、今度は13年後新作を同時発売し、
再び注目を集めている。

 第130回 芥川賞受賞作(2003年下半期)    2017年 新刊
   金原 ひとみ 「蛇にピアス」        「クラウドガール」
   綿矢 りさ  「蹴りたい背中」       「私をくいとめて」

 今回の作家シリーズは金原ひとみ、綿矢りさの作品をとりあげ、併せて今まで芥川賞を受賞した女流作家の作品を集めてみました。時代を振り返りながら、女流作家ならではの世界を楽しんでみてはいかかでしょうか。