ようやく春を迎えた米沢。長い間雪に覆われていた地面が顔を現し、芽吹きや耕しを今か今かと待ち
受ける土が日に日に力を蓄えつつあります。
さあ、“庭いじり”の季節が到来です。
“園芸”という従来の言葉が、“ガーデニング”に取って代わられたのは平成9（1997）年。この年の流行語大賞のトップテンに“ガーデニング”が入賞しました。仕掛人となった雑誌 『BISES（私の部屋ビズ）』 は、平成4（1992）年の創刊以来、庭とインテリアという二大テーマを中心に、花や緑とともに生きるナチュラルな暮らし、素朴だけれど心地よい暮らしを提案しており、“ガーデニング”はまさにそこから火が付いたブームといえます。
“庭の不思議な力”と題しましたが、“庭”や“庭いじり”の中に精神的な豊かさを
見出す視点には、 伝統に息づ く“楽しみ”や“癒し”の存在があると思われます。
“今年のマイガーデン”は、さまざまなポイントからガーデニング関連の本を集めてみました。ハーブに関する本だけでもこんなにあります。これらの本が“今年の庭”を模索し、設計におよぶみなさんにヒントをお届けできたら幸いです。
決して早すぎることはありません。ようやく巡ってきたかと思った春は、ふと気が
付けば、もう夏に変わっているのですから。
