― 今、ここに世界が集まる ―

 今から30年以上前、ロンドンハムステッド近くのスーパーマーケットで、紅茶がまるでほうじ茶のお得袋のように売られているのを見て驚愕した。ものすごい迫力があったのを憶えている。パンパンに詰まった大袋は、いかにイギリスで紅茶が日常的かを物語っていた。ご当地の食に関してはご当地スーパーで、を最初に意識した瞬間だった。
 今、日本では高級志向のスーパーとご当地スーパーが、いい意味二極化して存在しているのではないだろうか。都会的で、インターナショナルな雰囲気、国内外を問わずチョイスされた商品、どこまでも洗練されたグッズ。高級志向スーパーの真骨頂だ。それに対して、ご近所のスーパーはまったく別な意味で、なくてはならない存在だ。地元のスーパーには、その町の食文化がしっかりと映し出されている。
 今回は、図書館の棚にスーパーマーケットを再現してみたい。野菜、肉、お菓子、加工品など各コーナーにその関連した本を配置。スーパーマーケットに行くのが、もっと楽しくなるように是非ご活用ください!