毎年夏に市立米沢図書館が企画する特集「今読むべきはこの本」。今年私たちは、「つながる世界」をテーマにしたいと考えました。そしてそれをイメージするきっかけとなったのが、詩人谷川俊太郎さんの詩、『朝のリレー』です。

 この詩では、世界の若者たちの朝の情景が描かれています。忙しい日常の中で、なかなか意識できない「世界とのつながり」。この詩は、それを私たちに気づかせてくれました。

 今年2月、世界では戦争が起こり今も続いています。様々な形で目にする戦争の痛み、苦しみ。ふるさとを後にして、離ればなれになる家族の姿に、多くの人が心を動かされたにちがいありません。

 世界はつながっている、だからこそ感じることができる遠い地に生きる人たちの悲しみ。この夏、その「世界とのつながり」を、ぜひ本との出会いで体験してください。
 2022年の夏は、二度とは来ない夏なのです。