― ミレニアル世代とZ世代の現在と未来 ―

 最近若い世代が、その前の世代と違う価値観や環境の中で生きているのではないかと感じることが多くなった。そのきっかけとなったのがアメリカで生まれた「Z世代」という言葉だ。「Z世代」は、1990年代中盤以降に生まれた世代、そして「Z世代」の一つ前の「ミレニアル世代」は、1980年代初め以降生まれを指すという(年齢の定義は諸説あり)。日本での「ゆとり世代」は、この「ミレニアル世代」にすっぽりと入ることになる。そしてこの二つの世代は、インターネットの普及と切り離せない。常に身近にあるパソコンやスマホから情報を検索し、発信する。彼らの発信力は、その上の世代には想像もつかないパワーを秘めている。今日本でも、この二つの世代は注目を集める。若い彼らが社会で活躍するまで、あと少しの時間が必要かもしれないが、確実に二つの世代が主役になる時代はやって来る。
 「ミレニアル世代」と「Z世代」は今なにを感じているのか。そして、なにを願っているのか。二つの世代が表現した著作物から、そのなにかを見つけられないか。今回は、図書館の書棚から、二つの世代の本を集めてみたい。本の中から、あなたのそばにいる若い世代の声が聞こえてくるかもしれない。