― ラストは内緒、どんでん返しの世界 ―

 冬の夜、前日から降りやまない雪。雪国に住む人ならば簡単に想像がつく。そう、家にこもるしかないと。そうなれば、もう覚悟を決めて、家の中で一番居心地の良い場所を探しましょう。そして、部屋が暖まったら書棚から本を一冊取り出してください。今回は、こんな冬の日の読書に、結末がどんでん返しの本をお薦めします。
どんでん返しとは、「さかさまにひっくり返すこと。転じて物事がすっかり逆転すること」(『広辞苑 第7版』 岩波書店 2018年刊)
 つまり、前半あるいは中盤までのストーリーが、なんらかの形でひっくり返ってしまうのです。これは読者にとっては、まさにワクワクが止まらない状況です。なぜなら、普通の人生ではそんなどんでん返しは、そう滅多にあるものではないのですから。
さあ、準備はできましたか。吹雪はなかなかやみそうにありません。本の1ページ目を開く時です。そしてサプライズな結末をゆっくりとお楽しみください。