話を始める前に、「コペルニクス的転回」とは何かということをご説明したいと思います。それは、「ものの考え方や視点が、がらりと正反対に変わること」(『広辞苑第7版』岩波書店2018年刊)を意味しています。名付けたのは哲学者カントですが、天文学者コペルニクスがそれまでの「天動説」から「地動説」に発想を大転換したことに由来した言葉です。
最近この「コペルニクス的転回」が、私たちの生活の中で確実に増えていると感じるのです。それは、今まで当たり前で疑問の余地もなかったものが徐々に崩壊し、変化している時代だからこそかもしれません。これから家をどうする、単身の人生をどうする、仕事をどうする。そして、あなたの人生をどうしていく?これらが、コペルニクス的転回をした時、どんな答えがでるのでしょうか。今回はそんな視点のサポートになる本をそろえてみました。図書館で、ものの考え方ががらりと変わる本に出合う。ちょっと、ワクワクしてきました。