米沢の魚と言えば、まず頭に浮かぶのは鯉でしょうか。上杉鷹山公の時代から、この地では貴重なたんぱく源として食されてきました。海から遠い米沢で、鯉は甘煮にされ、乾燥した魚を戻して食べる棒ダラやカラカイの料理も受け継がれてきました。内陸部だからこそ考え抜かれた食の工夫は、これからも先人の知恵として伝わっていくにちがいありません。

 そして今物流の進歩によって、鮮魚は以前よりも短い時間で産地から全国に送られるようになりました。配送に時間がかかり以前はなかなか食べられなかった魚が、新鮮な状態で海から遠い地域にも運ばれています。

 今回は図書館の本棚に、魚にまつわる本を集めました。料理の本、その生態に関する本、育てる本と多様な魚の本が並びます。食欲の秋、今年は図書館の本で皆さんも魚との出会いを経験してみてはいかがですか。

 

特集期間:8月25日(金)~10月25日(水)