1月1日夕方に起こった能登半島地震は、いつどこで起こるかわからない大地震の恐ろしさを私たちに知らしめるものでした。多くの大切な命が奪われたことに、心から哀悼の意を表します。そして、今も被災地では多くの皆さんの避難が続いている状況です。
日々この大地震の報道に接する時、ふとテレビの中で紹介された水をくむ住民の方に目が留まりました。「水をくむ」それはもうしばらく、日常では目にとめない姿です。しかし、そこに大きな気づきを得たのです。人はずっと昔、飲んだり食事につかったりする生活用水を、わざわざくみに出かけていました。被災地で懸命に重い水を運ばれる住民の方の姿は、水の大切さとともに、どんな状況でも力強く生きていく力を私たちにしっかりと伝えていました。
能登半島地震から一カ月が過ぎました。今後も起こることが予想される様々な災害。しかし、私たちはこの大切な命を守らなければなりません。そのために必要な知恵を、今回はアウトドアの本からご紹介したいと思います。また災害時に役に立つ食事や気象、防災の知識も、あわせてごらんください。元旦の大地震、災害は日を選ばないのだとあらためて気持ちを引き締めたいと思います。一日も早い被災地の復興をお祈りいたします。